予防歯科 メインテナンス

歯は削って詰めてもかぶせても「治った」わけではない!?

我々歯科医は虫歯があればそれを削り、できた欠損を人工物で補填していきます。
一般的にこうすることで「虫歯が治った」という表現をしますが、実はそうではないのです。どんなにきちんと虫歯を削っても、どんなに精密に型取りしても、どんなに適合の良い補綴物が入っても、あくまでも代替の人工物で「修復」し機能を回復させているだけなのです。もとの状態に戻る「治癒」とは全くの別物です。


近年様々な新しい材料、技術が開発されていますが、未だに「天然の歯」にかなうものはありません。ひとたび人工物で修復された歯は、人工物と歯の境目から虫歯の再発を起こしやすく、過大なかみ合わせの力により破損することもあります。そうなれば当然再治療を必要としますが、治療を繰り返すごとに歯は小さくなっていき、最終、歯を失うまでこの「負のスパイラル」が続いていくリスクが高くなるのです。

ではどうすればよいのか?

「なるべく歯を削らないようにする」
これしかありません。そのためには虫歯にならないようケアする、あるいは虫歯になっても早期発見、早期治療できる「予防歯科」という概念が非常に重要なのです。この考えは虫歯だけでなく歯周病にも非常に有効です。
また、治療が終了した方も、病気にならないよう、治療したところがなるべく長持ちするよう、定期的な「メインテナンス」を受けられることをお勧めします。

日本は「予防歯科」後進国

日本は「予防歯科」後進国。国別の定期的に健診、クリーニングを受けている人の割合。各国の80歳の残存歯数。

グラフを見ていただければ、歯の定期的な健診、クリーニングが歯の保存において、いかに重要かがお分かり頂けると思います。
日本は欧米諸国に比べて予防という概念で非常に劣っていると言えるでしょう。散髪や美容院には1~3ヵ月に一度は費用がかかっても行くのに、健康には無頓着というのは海外からすれば不思議に映るでしょう。

3か月~6か月に1回は歯の「定期健診」「クリーニング」を受けましょう!

みなさん歯医者はどんなときに行きますか?
「痛くなったとき、詰め物が取れたとき」と考えてらっしゃる方がほとんどだと思います。歯科の疾患のほとんどは症状が無いまま経過し、ひとたび症状が出てしまった時には手遅れということが非常に多いのです。昔から歯は丈夫で虫歯になったことないから歯医者に行ったこともないという方もいらっしゃいますが、そういう方こそ危険です。無症状に歯周病が進行していてすでに手遅れというのはよくある話です。

植村歯科では、多くの方に、少しでも長い間ご自分の歯でお食事をしていただくためのお手伝いをさせて頂きます。

一回のアポを長めにとらせていただき専門のスタッフが丁寧にケアいたしますのでご安心ください。

究極の予防歯科

当院では、綿密な治療前の検査とカスタムメイドの清掃・処置を行う「MTM」メディカル・トリートメント・モデルを行っております。詳細はバナーからご覧下さい。